開催日時:2016年4月8日(金) 14:00〜17:00
場 所:妙満寺大書院
通算18回目となる妙満寺句会「花の会」が開催されました。
参加者は総勢50名を超え、満開の桜を愛でながら句会に熱を上げました。今回は例年と趣向を変え、前半は「三猿座談」と称して、坪内稔念先生、浅井惇介先生(蘇鉄主宰)、山尾玉藻先生(火星主宰)による申年生まれの先生方の座談会で会場は多いに盛り上がりました。後半は、恒例の句会ライブが行われ、参加者同士が投句した作品を互いに公評し、腕前を披露しました。
当日の連句
【優秀賞】 堂縁に 春愁の足 垂らしけり (蘭定かず子)
【優秀賞】 八重桜 ふっくら白い 椅子一つ (村上栄子)
【優秀賞】 見て聴いて 言わぬが佛 花吹雪 (徳田重子)
【坪内稔典賞】 先生の 服と桜が 同じ色 (藤井なお子)
【浅井惇介賞】 三人は 申年生まれ 春うらら (薮ノ内君代)
【山尾玉藻賞】 桜咲く 象も鯨も 飛んで来い (小西雅子)
開催日時:2016年2月21日(日) 14:00〜17:00
場 所:妙満寺客殿
13名が参加されました。人数が限られていたので坪内稔典先生が参加者一人ずつに声をかけるワンシーンも。会場は先生と参加者のトークでも多いに盛り上がりました。
句会ライブは「雪」をお題に2句ずつ投句。恒例の奉仕生による読み上げは、新人の足立さんが担当。皆さんの秀句を堪能し、楽しいひとときを過ごしました。次回は花の会を開催します。興味のある方はぜひご参加ください!
当日の連句
【最優秀賞】空見れば いいことばかり 寺は春 (小川弘子)
【優秀賞】 ランナー見て 坊様を見て 風光る(小西雅子)
【優秀賞】 もう一月(ひとつき) 待ってください 桜です(藤野雅彦)
【佳 作】 草もちと お茶の関係 わたしたち
【佳 作】 雪女 いるぞ洛北 妙満寺
【佳 作】日本は負けた クロッカスは 勝てるのか
開催日時:2015年4月5日(日) 13:00〜17:00
場 所:金福寺・詩仙堂・妙満寺を巡る
京都一乗寺にある金福寺、詩仙堂へ吟行。その後、妙満寺にて句会ライブを行いました。花散らしの雨が降る中、30名を越える方が参加し、金福寺では住職から創建の由来や井伊直弼にゆかりのある村山たかのお話をうかがい、境内の裏山にある与謝蕪村の墓や再建された芭蕉庵を散策しました。続く、詩仙堂では住職から創建者の石川丈山をはじめお寺の歴史や境内の庭、寺内に点在する訓言の説明をいただきました。
その後、妙満寺で一日の感動を句にしたためて句会ライブスタート。坪内稔典先生の講評も冴え渡り、一同終始笑いが絶えない会となりました。
開催日時:2014年4月13日(日) 11:00〜15:00
場 所:妙満寺大書院
通算15回目となる妙満寺句会「花の会」が開催されました。例年どおり、桜の開花に合わせて開催しました。
総勢32名が参加、満開の桜と目に鮮やかな新緑の中、「さくら」の兼題に頭を悩ましつつ、句作を楽しみました。
開催日時:2013年5月5日(日) 13:00〜15:00
場 所:妙満寺大書院
通算14回目となる妙満寺句会「花の会」が開催されました。例年、春の句会は桜の開花に合わせて開催していますが、今回は「ツツジのお寺」としても知られる妙満寺の境内を吟行しようということで、この時期の開催となりました。
総勢35名が参加、満開のツツジと目に鮮やかな新緑の中、意外に難しい「ツツジ」の兼題に頭を悩ます方も見られるなど、いつもと異なる趣向に評判も上々でした。
開催日時:2012年4月8日(土) 11:00〜14:30
場 所:妙満寺大書院
4月8日(日)、秀明大学教育研究所教授・木村和也先生をゲスト選者にお招きし、桜満開の境内で「花の会」を行いました。花見日和の好天の中、約40名の参加者で会場は、賑わいました。恒例の句会ライブでは、木村先生の的を射た辛口の批評に参加者は「なるほど」と納得していました。
当日の優秀句
花冷えのコンビニ弁当大書院(中村愛子)
時間からこぼれてさいて桜五分(尾崎淳子)
ひとつひとつ乗り遅れて着く花の寺(小西雅子)
ぼてじゃこのあくびみたいに桜咲く(植田勝治)
桜ちらほらおひとりさまの青い空(中原幸子)
紅垂れ仏足石の水たまり(中村愛子)
開催日時:2012年1月21日(土) 11:00〜14:30
場 所:妙満寺客殿
1月21日(土)、約1年ぶりに開催、35名が参加されました。坪内稔典先生に「俳句の雪」と題して講義いただいた後、季節のお弁当に舌鼓を打ち、「雪」をお題に2句ずつ投句。恒例の奉仕生による読み上げは、「妙満寺のダルビッシュ」こと吉田英心さんが担当。皆さんの秀句を堪能し、楽しいひとときを過ごしました。今年は例年通り、年3回句会を開催するそうです。興味のある方はぜひご参加ください!
当日の連句
【優 秀 賞】雪の会 たけなわなりし 昼の酒 (渡辺数子)
【優 秀 賞】雪よ降れ 青年僧の 腹時計(小西雅子)
【優 秀 賞】猫の声 ちょっと濡らして 雪催(衛藤夏子)
【火箱ひろ賞】雪のない 雪の庭だが まぁ一献(陽山道子)
【小西雅子賞】雪の玉 投げてみせてよ 長頭丸(香川昭子)
【吉田英心賞】よく晴れて 今のあなたが 雪女(坪内稔典)
開催日時:2010年10月23日(土) 14:00〜17:00
場 所:妙満寺
2月18日(金)、第10回目の句会「雪の会」を開催。23名が参加、坪内稔典先生のご指導のもと、2回目となる連句の会を企画。
4〜5名のグループに分かれ、連句の作法に則って句を詠み合いました。季語のない「恋の句」や「雑句」などの順番があり、日頃親しむ俳句との違いに参加者は戸惑っていましたが、慣れてくると、新鮮な気分で和気あいあいと句作を楽しんでいる様子でした。
開催日時:2010年10月23日(土) 13:00〜20:00
場 所:実相寺、妙満寺
10月23日(土)、十五夜にあわせ「月の会」を開催しました。
今回は国民文化祭京都「文化年イベント絵巻」認定の特別企画として、まずは松永貞徳墓所のある鳥羽・実相寺を拝観。
坪内稔典先生と実相寺ご住職・四方行元上人の対談があり、貞徳の人物像に迫りました。また、貞徳ゆかりの貴重な寺宝を拝見し、お墓にお参りするなど充実した吟行となりました。
その後、妙満寺へ会場を移し、湯原執事の案内による山内拝観、比叡山から昇る満月鑑賞の後、句会ライブを開催。「雪の庭」で句会を興行した、在りし日の貞徳を偲びつつ、満月を愛でる俳句が詠まれました。
当日の句会ライブで選ばれた秀作
【優秀賞】月待つや青年僧の足のうら(渡辺数子)
【優秀賞】みんな集まれ! 月光を引っ張ろう(山岡和子)
【優秀賞】月を待つお団子つんつんついてみる(藤野道子)
【四方上人賞】藤空木(ふじうつぎ)女は深く毒を持つ(鈴木みのり)
【湯原上人賞】うっふんと今宵の月見鰓(えら)呼吸(村上栄子)
【悠 孝 賞】ひょいと月ひょいと盗んで団子かな(川島由紀子)
開催日時:2010年4月10日(土) 12:30〜16:00
場 所:妙満寺大書院
「桜大吟行」と題して春の句会「花の会」が開催されました。
うららかな春の陽気のなか、約50名が参加、満開の桜を堪能しながら句作しました。
句会では佛教大学教授で「船団の会」代表の坪内稔典先生ほか3名のゲストコメンテーターの小枝恵美子さん、小西 雅子さん、川島由紀子さん が講評、秀句を選出しました。
当日の句会ライブで選ばれた秀作
【表】
桜ちる男の腕にぶら下がろ (小西雅子さま)
石工来て石据え直す花の庭 (富澤秀雄さま)
初蝶がリュックサックについて行く (山岡和子さま)
紅しだれ邪鬼にさびしい糸切り歯 (古津 翠さま)
さくらさくら腹から歩くマタニティ (林 せりさま)
開催日時:2010年1月31日(日) 14:00〜16:30
場 所:妙満寺客殿
冬の雨が瀟々と降るなか、雪の会を開催しました。
今回は、「連句の会」という趣向だったため、参加者10名という少人数で開催。
句の運びがうまくいくように指導する「さばき」を坪内先生が務められ、半歌仙という作法で進められました。
半歌仙とは、連句の形式の一つで、36句からなる歌仙の半分、18句で1巻とするものです。
参加された方も「連句は初めて」という方が多く、皆、新鮮な気持ちで句作に取り組まれました。
当日の連句
【表】
[発句] 童形の 貞徳を待つ 雪の庭
[脇]白息をはく 縁側の僧
[第三]どこからか のら猫二匹 鳴き出して
[4句目]昼のねずみの 時速百キロ
[五句目:月の定座]木製の さんばしゆれる 月登る
[六句目:折端]岩かげに咲く りんどうの花
【裏】
[折立]指切りの ままで歩いて 赤とんぼ
[2句目]夕日にのびる 抱擁の影
[3句目]下萌えの 土手をころげる 犬二頭
[4句目]貨物列車と 春一番と
[5句目]紺碧の 海まで続く スイートピー
[6句目]パントマイムの 八木ステージ
[七句目:月の定座]月涼し 首相の声は 裏返り
[8句目]シュワシュワシュワと サイダーの泡
[9句目]真白な 電子辞書買う 日曜日
[10句目]腕立て伏せを して新学期
[11句:花の定座]ランドセル 色とりどりに 花の下
[12句]母さんが 摘むスミレ タンポポ
開催日時:2009年10月3日(土) 11:00〜14:00
場 所:妙満寺大書院
今年は十五夜にあわせて「月の会」が開催されました。今回は坪内稔典先生のお弟子さん船団の会・瓔の会 火箱游歩さんをゲストにお招きし、吟行・句会を行いました。
前日までの予報では「雨」もしくは「曇り」だったため諦めていましたが、当日は見事に晴れ、比叡山から昇る満月を本堂から楽しむことができました。参加者の皆さんは持参する句を「有月」にするか「無月」で詠むかで頭を悩ましたとの声がチラホラ。
恒例の句会ライブでは坪内先生と奉仕生の中村師が句を交互に読み上げ、参加者全員で優秀作品を選出。中村師は、坪内先生より「見所があるから」と1週間に1回の句作の宿題を出されていました。
当日の句会ライブで選ばれた秀作3句
月の隣人になったの今日限り (酒井昌子さん)
亡き祖母の縁で月詠む妙満寺 (はづきさん)
満月は今わたくしのメインディッシュ (薮ノ内君代さん)
開催日時:2009年4月17日(日) 11:00〜14:00
場 所:妙満寺大書院
今回は「氷室の会」主宰・金久美智子先生をお招きし、桜満開の境内で吟行を行いました。各自「花」「春」「桜」のお題に即した2首を提出。句会ライブでは、金久先生と「船団の会」代表・坪内稔典先生のユーモアを交えた批評に交え、妙満寺句会で恒例になった奉仕生(僧見習い)の読み上げを行いました。
奉仕生も前回からかなり勉強したとのこと。宿題だった自作の俳句も披露しました。
参加者の方も笑い声とともに、先生方の批評には一喜一憂されていました。
当日の句会ライブで選ばれた秀作3句
石庭の日の濃し熊蜂浮かせおり
花霞この道なりにお行きやす
葉桜やそばやの案内赤い板
開催日時:2009年1月18日(日) 11:00〜14:00
場 所:妙満寺客殿
今回は京鹿子の主宰である豊田都峰先生をお迎えし、坪内稔典先生との対談いただきました。豊田先生と坪内先生の俳句に対するスタンスによって論評が異なり、俳句の奥深さを知ることができました。
昼食には泉仙のお弁当をいただきました。少しお酒も入り、京鹿子の句会の方も船団の会の句会の方も和気あいあいと歓談。引き続いての句会ライブでは、お題が「雪」で作句。
妙満寺句会恒例の読み上げでは、花の会でも登場した奉仕生の中村師が行い、面白い読み間違いなどで場を盛り上げました。
当日の句会ライブで選ばれた秀作5句
雪の夜は 母へ長めの 電話する (本郷 公子さま)
徳利の くびれに触れつ 雪を待つ(篠原紀代子さま)
あら嬉し となりの女(かた)は 雪女(木代 喜司さま)
雪催い 先生に酒 注がせおり(中原 幸子さま)
連れ立ちて 大股で来し 雪句会(田中 操さま)
開催日時:2008年10月15日(水) 17:00〜20:00
場 所:妙満寺客殿
中秋の名月に当たる旧暦8月15日のいわゆる「中秋の名月」と、旧暦9月13日に当たる「十三夜」を楽しむのが、日本人の風流というものだそうです。
そこで、昨年から発足した妙満寺句会第三弾は十三夜にあわせて「月の会」として開催しました。
講師の坪内稔典先生と、松永貞徳の菩提寺である実相寺の四方行元住職が対談。四方上人はご自坊からご持参いただいた松永貞徳ゆかりの掛け軸を2幅をはじめ、実相寺に残る貞徳ゆかりの宝物に言及しながら貞徳にまつわるエピソードを紹介されました。
その後、京都吉兆の美味しい懐石弁当と歓談をはさんで句会ライブ、お題は「月」。当日、見事な満月が、本堂の真正面に見える比叡山からぽっかりと浮かび上がり、参加された方々は感嘆の声をあげていました。妙満寺での句会ライブ恒例、上人による俳句の読み上げでは、大慈院の小川上人に白羽の矢が当たりました。坪内先生と二人で提出された皆さんの俳句交互に読み上げ、どちらがよいか挙手で投票し、参加者全員で優秀作品を決定。小川上人の読み方がお上手で、どの歌も素敵に聞こえ勝負にならないというハプニングもあり、大いに盛り上がりました。最優秀賞には新米10kgが贈られました!
当日の句会ライブで選ばれた秀作7句
ああ弾む 僧も妙満寺の月も (田中 和美さま)
ワタシハ月 今宵の客席 妙満寺(船井 春菜さま)
もてなしは ふだんの心 月を待つ(篠原紀代子さま)
妙満の 庭一敗に 月あかり(村田 利夫さま)
童形の 人虎に乗り 月に乗り(光末 紀子さま)
満月や 円周率は 何処まで(田中 勲さま)
月清し 今宵惑わす 妙満寺(青木 幸子さま)
開催日時:2008年3月30日(日) 10:00〜14:00
場 所:妙満寺大書院
松永貞徳に因む妙満寺句会が発足してから2回目の今回は、「花の会」と題して妙満寺境内の桜の園を愛でながら俳句を楽しめるよう企画しました。
残念なことに、雨天ではありましたが、書院からは七分咲きの枝垂れ桜が楽しめました。
まずは、参加者の皆さんに妙満寺のことを知っていただくため、執事の湯原上人が山内をご案内。「本堂」「雪の庭」「宝物展示室(安珍・清姫の鐘)」の解説に、参加された皆さんは真剣に聞き入っていました。
続いて、坪内稔典先生(京都教育大学名誉教授、佛教大学文学部教授)に「松永貞徳とその俳句」と題したご講演をいただきました。
昼食時には花見弁当とともに浅川京子さんの琴を楽しみました。演目は、童謡でおなじみの「さくら」と『古今和歌集』から選んだ春の歌を織り交ぜた古曲が披露されました。
締めくくりの句会ライブでは、「さくら」をお題にして作句。でき上がった句は、皆で批評しながら秀作を選びました。
当日の句会ライブで選ばれた秀作7句
住職の 顔のまんまる 桜咲く (土井 順子さま)
小走りに 素足の僧や 桜咲く(坪内稔典さま)
叡山に 向かいて本堂 桜冷え(岡田 静さま)
方丈の 広くいよいよ 花の冷え(山岡 和子さま)
日蓮の 眉根きりりと 桜冷え(城 貴代美さま)
どこからか 小声の読経 寺桜(大久保 治さま)
桜二分 日蓮聖人 一代記(中原 幸子さま)
開催日時:2007年11月23日(金・祝) 16:00〜19:00
場 所:妙満寺
閉会後、投句された作品より10句
貞徳に 縁結ばれし 初句会(藤木 玲子さま)
冬月の 隈なくかかる 雪の月(奥田 節子さま)
満月と 紅葉と共に 雪の庭(村部 克敏さま)
夕鍾や 庭野もみぢの 色際はむ(寺嶋 艶子さま)
雪でなく 紅葉の盛り 妙満寺(中川 金太郎さま)
清姫の 鐘は沈黙 冬の月(小西 雅子さま)
照紅葉 安珍清姫 妙満寺(陽山 道子さま)
貞徳を しのびて学ぶ 冬の庭(濱田 加奈子さま)
晩鐘へ 雪見障子を 開けにけり(中原 幸子さま)
冬紅葉 遅れ遅れの 古時計(土屋 倫さま)